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企業研究者の年金事情: 国民年金編

こちらでは企業研究者の年金事情、特に国民年金と追納についてご紹介します(※ id:dr-mofumofu のケースです)。

国民年金の基本情報(大学院卒の場合)

国民年金は3階建ての1階部分

会社に所属して研修などを受けると、日本の年金制度は3階建てといった説明を聞くことになると思います(もふろうも聞きました)。正社員になられた場合には、

となることが多いかと思います。

この中で「国民年金」は、学部生のうちから本人が支払っているか、両親が代わりに支払うことが多いようです。今の運用がどうなっているのか分からないですが、自分の国民年金の情報については20歳になるまでに何かしらの情報が送られてくると思います。

私が学生のときは青色の年金手帳が手元にありました。年金手帳の新規発行が令和4年から廃止されたので、今は番号だけが送られてくるのでしょうか?

国民年金保険料の学生納付特例制度

両親が支払いしている場合はともかく、学生の場合には自分で支払う意志があっても支払いが困難な場合があります。そのため学生には在学中の保険料の納付が猶予される学生納付特例制度があります。

猶予されているだけで、支払ったことにするためには後ほど支払う必要がありますが、在学中にはお世話になる方も多いかと思います。大学にある掲示か、住んでいる市区町村のホームページなどを参考にして、申請を忘れないようにしましょう。

ねんきんネットと記録照会

ちなみに自分の年金情報を確認する場合には、日本年金機構のねんきんネットが便利です。

ねんきんネットのトップページ(2022年5月)

ログインしてから通知書を確認する > 電子版「被保険者記録照会回答票」 でダウンロードできるPDFを見ると、自分の国民年金・厚生年金の加入状況が確認できるようになっています。

年金記録の例

実際には働いている会社名や、学生だった月数・従業員として雇われていた月数が書き込まれています(笑)

もふろうの場合

次にもふろうのケースについて紹介します。

もふろうの状況(30歳時)

まずはもふろうの状況(当時)について説明します。

  • 学生のとき(20歳から就職する26歳まで)、学生納付特例制度で支払いを先延ばしにしていた
  • 年金事務所から手紙が届き、追納について考え始める
  • 30歳直前、そろそろ国民年金の追納期限(10年)が近づいてくることに気づく
  • 気づいた段階で未納分が7年分程度(学部2年分、修士2年分、博士3年分です)払うかどうかを考える

国民年金については「将来が不安」「支払うのは意味がない」などの意見もありますが、私は今後のことも考えて追納することにしました。

ちなみに追納についてお知らせするハガキにはこういうことが書いてありました(当時の例です)。

年金追納のお知らせのはがき(例)

国民年金追納について、何をどうしたのか?

追納するためには、ねんきんネットから追納申込みの書類を印刷し、最寄りの年金事務所に送るか直接持参します。

申請する際に、追納する対象の年月日を入力します。その場で支払うことは出来ず、後ほど自宅に追納用の用紙が送られてきます。後は期限までに支払いすればOKです。

もふろうは一度にまとめて7年分追納するのではなく、30歳のときに20歳と21歳、31歳のときに22歳、と1年で1回ずつ12ヶ月分を追納する作戦を取っています(まだ終わっていません)。この場合、追納する金額は1年でだいたい20万円程度になります。

追納したあとどうなる?

追納した年の秋~冬ぐらい(10月頃)に追納した結果を通知する紙と、年末調整用の紙が送られてきます。こちらはもふろうが令和1年のときに追納した結果の紙です。この歳は213,460円追納したようですね。

追納の控えの例

あとは年末調整するときに国民年金を追納した金額を申請することを忘れないようにしてください。